もし地球の自転が停止したら?

地球は時速1700kmで自転しています。私たちも生活圏(家・建物・町など)もまるごと同じ回転速度で自転しているため、普段実感することはありませんが、もし仮に自転が止まったら初めてそのすさまじいエネルギーを身をもって知ることになるでしょう。

 

 

ありとあらゆるものが吹っ飛ぶ!

地球の回転が止まるというのは電車で急ブレーキがかけられるようなもので、慣性力によりあらゆるものが吹っ飛んでしまいます。建物や人だけではなく、空気もその影響を受け、強烈な爆風が発生します。

 

その爆風は秒速400メートルを超え、原爆による爆風をゆうにしのぐ威力です。人間は勿論、大抵の生物は生きていられないでしょう。

 

自転がゆったり止まった場合は?

ただし自転が急停止するなどあまりに非現実的。もう少し現実的に、なんらかの原因で地球の自転が段々と減速していき、やがて止まってしまったら?と想定してみましょう。しかしやはりこの場合もやはりマズいことに変わりありません。地球の自転がもたらすものを列挙します。

 

昼と夜の区別がなくなる

まず自転というのは夜が明けて日が沈む、という昼と夜のサイクルを生み出しています。自転がなくなるということは、地球の大洋側の面は一日中昼、反対側は一日中夜となってしまい、昼夜の区別がなくなります。

 

 

放射線が降り注ぐ

地球の自転は両極から磁場を発生させ、その磁場は太陽風から降り注ぐ有害なプラズマを防ぐシールドの役割を持っています。自転が止まるということは、高濃度な放射線が地表に降り注ぎ、浅海や陸上に住む生物にとって致命的です。

 

海面上昇

地球は自転することにより、赤道付近の海面は遠心力によりやや膨らんでいます。自転が止まるということは、赤道付近に集中していた海水が北と南に分散するいうこと。赤道付近では海面が低くなりますが、北と南では海面が上昇し、多くの地域が海に沈んでしまいます。

 

地球の自転と重力の関係とは?

自転が止まることで重力が受ける影響についてです。自転は遠心力、いわゆる地球から離れる力を発生させます。つまり重力というのは引力から遠心力を引いたもので、遠心力がなくなれば重力は増します。

 

しかし実は自転による遠心力の影響というのは大したことはありません(※1)。その証拠に遠心力の影響がほとんどない北極南極にいても、体感できるほどの変化はなく普通に立っていられます。重力の違いもほとんど感じないでしょう。

 

※1…遠心力が最も大きく働く赤道地域ですら、その力は地球の重力の0.3%にすぎません。