地球と月の関係:月がなくなった時の影響は?

夜空を見上げると青白く光る月。地球の衛星であり、約1ヶ月(27日7時間)をかけて地球の回りを公転しています。月に満ち欠けが生まれるのは、地球から見える角度が時期によって違う為なんですね。

 

しかし月と地球の関係というのは、このような見た目の変化に関する事だけ、なのでしょうか?もちろん違います。月というのは地球の環境にも大きな影響を与えています。

 

 

自転軸への影響

地球の引力の中にいては、実感することは少ないですが、月の引力(潮汐力)というものは、実は非常に大きいです。地球の地軸が約23度に保たれ、ほとんど変動しないのは月の引力の影響です。もしも月がなければ自転軸の傾きは不安定になり、地球の気候は極端な変動を繰り返すことになるでしょう。生命にとって安住の地とはならないと考えられます。

 

自転速度への影響

月の強い引力は、地球の自転速度を抑える役割も持っています。もしも月がなければ地球の自転速度は今の3倍ほどになっていたと考えられます。つまり空気の流れが強くなり、暴風吹き荒れる状態になっていたでしょう。生命が地上に進出するハードルはかなり高くなっていたと考えられます。

 

大気組成への影響

最初の生命は海で誕生したといわれています。月の重力は海における生命誕生に欠かせない化学物質の混合や拡散を助け、生命の進化、そしてそれによる大気組成の変化に影響を与えたといわれています。

 

生物への影響

上記のように月は地球に絶大な影響を与えています。もしも突然月がなくなったら、間接的な影響だけでなく、潮の満ち引き(潮汐力)など月の影響を生命活動に取り込んでいる生物、その生物と関わりのある生物は生存が危うくなります。連鎖反応で生態系全体に影響を与えるのですから、人類も無関係ではいられません。