地球の酸素はどこからきた?濃度の変化など

人間含めほとんどの生物は生きていくのに空気が必要です。そしてその空気は主に酸素からなっており、私たちは酸素を呼吸で取り込みエネルギーを得ることで生命活動を続けています。今回はこの酸素の起源について解説したいと思います。

 

 

酸素はいつからあったの?

酸素は最初から地球に存在したわけではありません。地球誕生まもない頃存在したいわゆる原始大気は、火山から噴出したガス(水蒸気・二酸化炭素・窒素・塩素などが主成分)で成っており、そこに酸素は含まれていなかったのです。

 

しかしガスの大部分を占めていた水蒸気が、やがて雨として降り注ぎ、海ができ、生命が誕生することになります。生命はやがて植物として地上に進出し、二酸化炭素を吸収し酸素を放出しだしたのです。そして長い長い時を経て段々と酸素の割合が増えていったのです。

 

酸素濃度の飛躍的上昇期

地球史における酸素濃度の上昇ペースは一定ではありませんでした。歴史上酸素濃度が飛躍的に上昇したといわれているのが、地球全体が凍り付く「スノーボールアース」という現象が起きたと考えられている約24.5〜20億年前です。

 

まだ研究段階で詳しい因果関係は解明されていませんが、この過酷な環境変化こそが原生生物とそれに次ぐ生命大進化(=光合成生物の大繁殖)を引き起こし、この時期の急激な酸素濃度の上昇に関係していると考えられています。

 

多くの人にとって、「絶滅」というとただネガティブなイメージしかないと思いますが、自然に起こる絶滅というのはその後に新しい環境を作り、そしてその土壌に新たな生命を誕生させるきっかけでもあるのです。もし未だに恐竜が絶滅せずに残っていたのなら、私たち人間は存在すらしていなかったでしょう。

 

「スノーボールアース(全球凍結時代)」があったとの仮説は、氷河堆積物や鉱床の分析により証拠がほぼ固められつつあります。